現在の日本は、少子化、そして超高齢化社会を迎え、従来の「障害のある方」に対する「バリアフリー」だけでなく、高齢者を中心として、すべての人が暮らしやすい「ユニバーサルデザイン」への関心が高まってきています。
それに伴い、建築物、公共交通機関等のバリアフリーに関する整備基準を定めた、いわゆる「バリアフリー新法」のような法令整備も進み、民間企業では「ユニバーサルデザイン」を採り入れた商品開発等への取り組みが進んでいます。
ところが、こうした社会的変化にもかかわらず、依然として、何らかのサポートが必要な方々にとって暮らしやすい社会になったとは言えません。
その原因としては、下記のような点が挙げられます。
何らかのサポートが必要な方々が暮らしやすい社会にしていくためには、生活上生ずるさまざまなバリア(障壁)をひとつずつ取り除いていく努力がまだまだ必要なのです。
「バリアフリー」を実現するためのキーワードとして、たびたび注目されるのが「心のバリアフリー」です。
多くの人は、障害のある方を前にすると必要以上に構えてしまったり、サポートすることをためらいがちです。障害のある方の側も話慣れていない面があり、これはお互いの意思疎通やコミュニケーションの問題ともいえます。
諸外国などでは人々が自然に障害のある方をサポートするシーンを見かけますが、これは、小さい頃からそうした行為や配慮が“当たり前”のものとして教育され、実践されているためです。日本でバリアフリーの浸透が遅れているのは、諸外国では当たり前の教育や経験の不足、すなわち「心のバリアフリー」の立ち後れが一因といえるでしょう。
何らかのサポートが必要な方々というのは、障害のある方に限りません。高齢者、怪我人・病人、妊婦、子供連れのファミリー、外国人、重い荷物を持っている人など、さまざまな方々が、さまざまな場面で、何らかのサポートを必要としています。
「本物のユニバーサルデザイン&バリアフリー」とは、このようなサポートが必要な方々に対し、周囲がごく自然に手をさしのべたり、困っている人の立場に立って物事を考えられる環境の創造にほかなりません。
バリアフリーカンパニーは、すべての人が安全で快適に暮らせる社会を創造するために必要な「メソッド(手法)」と「マインド(思いやり)」を提案し、多くの企業、自治体、ボランティアの皆様とともに活動を続けてきました。これからも、サポートが必要な方々がどのような不便を感じているのかを汲み取り、そして「本物のユニバーサルデザイン&バリアフリー」が“当たり前”となる社会の実現に尽力していきたいと考えています。